便秘の原因には、さまざまなものがあります。
水分不足による便秘は、便が硬くなり出にくくなるために起こります。
食事量の不足からくる便秘は、大腸のぜん動運動が衰え、便を押し出す力が弱まってしまいます。
また、食物繊維の摂取量も減ってしまいます。食物繊維が不足すると便が硬くなって便秘がちになります。
不溶性の食物繊維には、水分を溜め込んで便を柔らかくし、大腸を通りやすくする作用があります。
同時に便の量が増すので腸のぜん動運動も刺激し、活発化してくれます。
また、水溶性の食物繊維には、腸内環境を整えてくれる善玉菌を増やす作用があります。
便意を我慢してしまう習慣による便秘では、通常、便が直腸に達すると、その刺激によって便意をもよおすのですが、我慢する習慣がある人は直腸がだんだんその刺激になれてしまい、便意が薄れていきます。
その結果、便秘がちになってしまいます。
ストレスによる便秘は、腸のぜん動運動の乱れによるものです。
腸のぜん動運動は自律神経の副交感神経の指令によるものですが、ストレスで自律神経が乱れるとぜん動運動も乱れてしまい、便秘の原因となってしまいます。
不規則な生活リズム、睡眠不足からくる自律神経の乱れもストレス同様のメカニズムで便秘の原因となります。
その他、腹筋や横隔膜などの筋力不足、運動不足、ホルモンバランスなどによる腸のぜん動運動の停滞など、さまざまです。
便秘の原因が精神的なストレスである場合、食事や運動不足などとは当然違った対処が必要です。
ストレスが原因で胃に穴が開くことはよく知られていますが、腸も胃と同様に精神的な影響を受けやすいと言えます。
不安や緊張などマイナスの心理状態が続くと、自律神経が乱れ、腸のぜん動運動が鈍くなったり、腸内細菌のバランスが崩れたり、腸液の分泌機能が正常に働くなったりして、便秘が引き起こされます。
精神的ストレスが原因で下痢や腹痛といった症状が出る場合もあり、便秘と下痢を交互に繰り返すケースもあります。
この状態は過敏性大腸症候群といいます。
便秘の予防と解消には、ストレスを上手に解消することも大切です。